ハンドルポスト「ぬく蔵くん」、登場!
2012.11.20中古自転車を整備することが多い当社では、このような秘密兵器が整備場内に設置されています。
その名も、ハンドルポスト(ペダルもついでに)「ぬく蔵くん」。
用途はネーミング通り、錆びて固着したハンドルポストやペダルを抜くのに使います。
通常はハンドルポストの上部の六角ネジをレンチで緩めて軽くハンマーで叩くと中のくさびのようなものが下に落ち、後はハンドルを持って前輪を足で挟んでグリグリと捻りながら上方向に引き抜くだけなのですが、たまにハンドルポストが中で錆びていて、全く動きもしないものがあります。2~3人がかりで力ずくでやっても全く動かないのです・・・ 。゚( ゚´д`゚ )゚。
これでは乗る人の体型にあったハンドルの高さに調整することができませんよね。
そこで登場するのが「ぬく蔵くん」!
フロントフォークを「ぬく蔵くん」に固定し、ハンドルポストにスリングベルトを回して天井の鉄骨の梁に吊してあるレバーブロックに掛け、上方向に機械で引っ張り上げるのです。
後はハンドルを持ってグリグリするだけ。こんな感じです。
フロントフォークを「ぬく蔵くん」に固定。
天井の鉄骨の梁に吊したレバーブロックでグイグイ!
少しテンションを掛けただけですでに少し抜けてきています。
全部抜けたところ。こんなに錆びてれば人力では抜けない訳ですね。
こういった道具は殆どが溶接を駆使しての自作になります。自転車を整備しながら「こんな道具があればいいのに・・・」と考え、図面を起こし作っていくのも楽しい仕事の1つです。(ネーミングを考えるのも・・・)