ところ変われば・・・「カツ丼編」
2012.09.12皆様の地域で「カツ丼」といえばどのようなものですか?
大阪育ちの私が小さい頃から食べていたのは揚げたカツを卵でとじた写真のような感じでした。
信州へ来て驚いたのが、食堂で普通に「カツ丼」を頼むと、ご飯の上に海苔・キャベツが敷いてあり、その上にソースにくぐらせたカツがのって出てきます。いわゆる「ソースカツ丼」ですね。卵とじのカツ丼は「カツ玉丼」と命名されており、どちらかというとマイナーな雰囲気を醸し出しています。
こちらへ移り住んだ当初は「ご飯にソース味は合わんやろ~ チッチキチ~ィやなぁ~(このフレーズはいらんか?)」 となめてかかっていた私ですが、その美味しさに仰天!
「えらい旨いやんけ・・・」
そういえば大阪人はソース味のお好み焼き・焼きそばをおかずに白飯を食べますから、味的にはアリなのかも知れませんね。
信州では伊那・駒ヶ根方面がこの「ソースカツ丼」に力を入れており、B 級グルメの大会にもよく参加しています。食べ歩きが最も得意な私は当然のことながらその地域で美味しいとされているお店を十数軒制覇してきました。
超満腹状態で意識がもうろうとする中、わかったことは、ほとんどのお店が話題作りのためか「ご飯の上に厚いキャベツの層・どでかいカツをてんこ盛り」のパターン。「うちのソースカツ丼はふたが閉まらない程大きなカツがのっています」というのをどうやらウリにしているようです。
味自体はそこそこ美味しいのですが、こんなてんこ盛りのカツ丼ははっきり言って食べづらいだけ・・・。大きいカツは憧れだけどそれなら別皿にカツとキャベツをのせて持ってきてよ!と言いたくなる有様です。ご飯の層にたどり着くまでが一苦労!(しかも分厚いカツと大量のキャベツですでに腹一杯・・・)
「丼物というのは上にのっている具材とご飯との一体感が大事。」と私は考えます。「海苔・キャベツは薄く敷き、カツの厚さは1.5cm程度にしなさい。」 と言いたい。
そこで最後に私の丼物理論?を見事クリアーしたお店をご紹介いたします。
善光寺近くのおそば屋さんで「北野家本店」です。ソースも甘すぎずとても美味しい「ソースカツ丼」が食べられます。ただし、ここのお店は卵とじのカツ丼はなく、メニューに「カツ丼(ソース)」と書かれているだけなのでカツ丼と注文するとソース味のことになります。卵とじ派の方は要注意。