自転車盗難・傷害保険(サイクル保証制度)について

2012.09.01

自転車の盗難はその件数が非常に多いことから「自転車盗難保険」なるものはほとんど皆無と言っていい位、存在しません。

保険のリスクが高すぎて引き受けをする保険会社が存在しないということなのです。

もし仮に10万円の自転車があって、通勤通学のために駅前などに置いてあったとすると年間何回位盗まれるのでしょう?もちろん、施錠方法・地域・駐輪場所・車種・人通りの有無等によって回数は異なってくるのでしょうが、少なくとも1~3回盗まれる可能性があるのではないのでしょうか?

(あくまでも推測・イメージの話で正確なデーターではありません。毎年、50万~60万台の自転車が盗難にあっていると言われています。)

上は自転車にこれでもかっ!という位の施錠をして路上に1年間放置しておいたらどうなるかというニューヨークでの実験映像です。 YouTubeより

年1~3回盗まれると仮定すると、保険会社は年間10~30万円の保険金を支払うことになり、保険契約者から年間100~300万円の保険料を頂かなければ保険商品として成り立ちません。私たちは常識的に考えても10万円の自転車に対して年間100~300万円の保険料を支払うはずはありませんよね。

私が調べた中では自転車事故の賠償責任・傷害を担保する保険はいくつかありますが、盗難に関しては、新車を買ったときにメーカーが付けてくれる保険だけです。後は、裏技的な盗難保険になりますが、火災保険の家財に自転車を含ませることができるかどうかですね。これは自宅の敷地内の盗難に限られますが・・・。

ちょっと怖い話ですが、以前、当社にてお買い上げの電動アシスト自転車が、自宅ガレージ保管中に放火魔に火を付けられて燃えてしまいました。この時は、前述の火災保険にて保険金が出たそうです。

当社では、ご購入の新車につきましては(株)東部(エアロアシスタント・メーカー)の盗難補償制度取扱をしており、メーカー問わず1年間の盗難補償を付帯させることができます。これは保険会社の盗難保険とは少し作り方が違い、共済補償制度的なものといえます。(株)東部のオリジナル商品で大変ご苦労されたあとが伺えます。

加入料・補償金額等はご購入の自転車によって異なりますので個々にお問い合わせ下さい。(年間の加入料は1,300~4,800円程度です)